ウサギの中で一番人気。小さくてふわふわでかわいいネザーランドドワーフ
「ネザーランドドワーフを飼いたいけど、どこで買えばいいの?」
「購入するにはいくらかかるの?」
「何を用意すればいいのかわからない・・・」
そんな風に心配していませんか?
ペットショップのサイトはあれど、実際に飼っている人の声を聞く機会は意外とありません。
本記事では、実際にネザーランドドワーフを飼っている筆者が、はじめて飼う方に向けて、
・ネザーランドドワーフがどんなウサギなのか
・購入方法と準備するもの
・飼い方
をお伝えします。
ぜひ、この記事を参考にして、準備万端でネザーランドドワーフを迎えてあげてくださいね。
【1.小型ウサギNO1! ネザーランドドワーフってどんなウサギ?】
まずはネザーランドドワーフがどんなウサギなのかについて、お伝えします。
ネザーランドドワーフは、オランダ原産でカラーの豊富な小型ウサギです。
120種類以上を超えるウサギの中で人気もトップ。
小さな体、小さな耳、どこをとっても癒し要素があふれ出してきますよね。
▼大きさ
ラビットショーに出る基準は1.13kgと決められていますが、実際にはそれより大きくなる子も多く、うちの子も1.5Kgくらいはあります。それでも十分小さく、とてもカワイイですよ。
▼性格
性格は個体にもよりますが、好奇心旺盛で、少々やんちゃで飼い主さんによくなつきます。撫でて欲しい!遊んで欲しい!など、一緒に生活していれば、豊富な感情表現もとてもよくわかります。
オスは甘えん坊に、メスはマイペースに育つことが多いので、飼い主さんの生活や好みにに合わせて、どんな子を飼うのかを決めるのも良いでしょう。
【2.はじめまして! ネザーランドドワーフの赤ちゃん どこで入手する?】
ネザーランドドワーフとの生活を考えると本当にワクワクしますよね。
ここでは、どこでネザーランドドワークの赤ちゃんと出会うことができるかをご紹介します。
▼総合ペットショップから入手する(3万円~5万円程度)
血統書なしであれば、予算を抑えて入手することができます。
もちろん、血統書付きの子もいます。
一昔前、ペットショップと言えば、犬、猫、金魚でしたが、最近では多くのショップでウサギを扱っています。
動いている様子や、毛色、性格も見ることができますので、まずは気軽に近くのショップを覗いてみることをオススメします。
チェーン店など、お近くのショップであれば飼い始めてからの相談も安心です。
ウチの子も総合ペットショップで購入して血統書はありませんが、べた馴れでとてもかわいいですよ。
▼ウサギ専門店から入手する(5万円~7万円程度)
とにかく色んなタイプのネザーランドドワーフの赤ちゃんと出会うことができます。
他の品種の子もいますので、毛色、性格などじっくり比べてお気に入りの子を見つけることができます。
予算は少々お高めですが、血統書付きの子がたくさんいます。
店員さんもウサギにとても詳しく、なんでも答えてくれます。
▼ブリーダーさんから入手する(3万円~8万円程度)
大人になった姿を相談しながら選ぶことができます。
ブリーダーさんは、どのような親から生まれた子なのかをよく知っていますので、お目当ての子の事をより詳しく知った上でお迎えすることができます。
2013年改正の動物愛護法により対面販売が義務付けられていますので、お近くにブリーダーさんがみつからなければ、店舗でのお迎えをオススメします。
【3.飼う前に用意するべき基本グッズ】
ネザーランドの赤ちゃんをお迎えする前に用意したい基本グッズをご紹介します。
▼ケージ
お迎えする赤ちゃんが最も長い時間を過ごすおうちです。
色んな種類があって迷ってしまいますので、以下のポイントをおさえて選びましょう。
少し大きめ
成長して大人になってもくつろげる大きさが必要。
環境に慣れてくると、ここに危険などないと言わんばかりに後ろ足を伸ばしきって寝ることもあります。
トイレ、食器、牧草入れなどもケージの中に置く。
すのこが置けるタイプ、床下にトレーがあるタイプが便利
ウサギの足は、平面よりも少し凹凸のある方がストレスがかかりません。
すのこの下に、フン、エサ、牧草などが落ちますので、すのこの下にトレーがあると掃除がとてもラク。
マンション住まいの我が家では、内寸 幅56cm 高さ39cm奥行き44cmで、プラスチックのすのこ、床下トレー付きのものを使用しています。掃除がラクですしウチの子もだらしないほどリラックスしていますよ。
▼トイレ
形は三角形、長方形、素材はプラスチック製、木製、陶器製があります。
それぞれ、特徴ががあります。
■形
三角形:
省スペースですが、ネザーなら用を足すには十分な大きさです。
長方形:
少々場所をとりますが、ネザーにとっては落ち着くようです。
■素材
プラスチック製:
比較的安く入手できます。軽いためいたずらしてひっくり返してしまうことがあるので、フックをかけておくと安心です。(1,000円~2,000円程度)
木製:
かじってしまっても安心ですが、おしっこや汚れ、匂いがしみ込んでしまいます。洗うのも少々大変で乾きにくいデメリットがあります。(最近、販売されているのをあまり見ません)
陶器製:
ずっしり重さがあって、ひっくり返される心配はありません。汚れも落ちやすく清 潔に保つことができますが、やや値段が高めです。(3,000円~4,000円程度)
我が家では、長方形のプラスチック製を使っていますが、よほど居心地がいいのかトイレの上でよく寝ています。
▼トイレ砂、ペットシーツ
■トイレ砂
トイレの底に入れて、汚れた部分だけを交換します。
消臭力の高いものものもありますので、自分に合ったものを選びましょう。
■ペットシーツ
ウサギ専用のものもありますが少々お高めなので、犬猫用でも代用可能です。ウサギ専用の方が吸水力が高く消臭力も高いそうですが、筆者の体感では、においが2割くらい弱くなったかな?という程度です。それほど臭いに敏感でない方はコ スパの良い犬猫用で十分です。
▼すのこ
ネザーの足裏が長時間同じ状態にならないようにするために必要です。
目の細かい(1cmくらい)金網、プラスチック製、木製のものがあります。掃除のしやすさからすると、プラスチック製がオススメです
▼食器
■プラスチック製
軽くて扱いやすい。エサが欲しい時などはちゃぶ台返し(食器をひっくり返す)しますので、固定できるものを選びましょう。
■木製
かじられても安心ですが、汚れや匂いがしみこんでしまう、壊れやすいなどのデメリットがありますので定期的に交換が必要です。
■陶器
ずっしり重みがあるのでちゃぶ台返しには強い。エサが欲しい時などは鼻先でいたずらするので音が気になる方は固定できるものを選びましょう。
■ステンレス
衛生的で扱いやすい。食べる時に金属とエサでシャリシャリ音がしますので、気になる方は他の素材を選びましょう。
我が家では陶器を使っていますが、あまり重くない素材なのでエサがない時などは、鼻先でガタンガタンして催促して教えてくれます。
▼牧草入れ
エサと牧草の両方を入れられるタイプ、吊り下げタイプ、かじり木を兼ねているタイプ、ばね式ストッパーで牧草が落ちない工夫がされているタイプなどがあります。
ストッパーがあると牧草が散らからず掃除がラクです。
我が家もこのタイプを使っています。
▼水のみ
器タイプとボトルタイプがあります。
ケージのスペースを有効活用するためにはボトルタイプがオススメですが、ボトルタイプが苦手な子には器タイプでも問題ありません。器タイプの場合は重みのある陶器製を選びましょう。
▼キャリー
ネザーを連れて外出する時に必要です。体調が悪くなった際病院へ連れて行くのにも使うので普段からキャリーに慣れさせておきましょう。
■ソフトタイプ
軽くて持ち運びに便利。
通気性が悪いものは避け、メッシュ素材のものや通気口があるものを選びましょう。噛み癖のある子には、生地を飲み込んでしまうことがあるので向きません。長時間の移動の場合は、トイレとすのこを入れられるものを選びましょう。
■ハードタイプ
室内が大きくネザーも窮屈な思いをしません。
大きい分、飼い主さんの負担になるので車での移動には向いています。長時間の移動の場合は、トイレとすのこをセットできるものを選びましょ
▼ケア用品
■ブラシ
胃腸うっ滞(毛玉症)などを防ぐために、普段からこまめにブラッシングしてあげましょう。ブラシの先が丸いゴムでコーティングされているものが安心です。新しい環境に慣れてきたら、少しずつブラッシングにも慣らしましょう。
■爪切り
爪が伸びると絨毯やケージの床にひっかかってケガの原因になりますので、1~2カ月に一度はカットしましょう。ギロチン型、ニッパー型があります。名前が少々怖いですが、どちらも落ち着いて使えば大丈夫です。
【4.いざ、お迎え!最初の1週間の過ごし方】
準備をしっかり整えたら、やっとネザーランドドワーフの赤ちゃんをお迎えすることができます。
ここでは、最初の1週間の過ごし方について、解説します。
ネザーの赤ちゃんはとてもナイーブ。環境の変化で体調を崩さないように注意が必要です。先ずは、環境と飼い主さんが安全であることを覚えてもらいましょう。
▼お迎え1週間の過ごし方
■お迎え前
ケージを組み立て、できるだけお店と同じ配置で給水器などをとりつけます。水やエサも用意しておきます。
■1日~2日目
お店から帰宅したら、すぐにケージに入れて、布などをかけてそっとしておきます。新しい環境に来てとにかく緊張しています。かまってあがたい気持ちをぐっとおさえて、水とエサの交換、ケージの掃除以外はそっとしておきましょう。
■3日~4日目
声をかけながら、エサや水を交換してあげましょう。嫌がらないようでしたら、短時間ケージ越しに頭を撫でてあげましょう。
■5日~6日目
ケージの外からおやつや野菜などをあげてみましょう。食べてくれないようであればもう少しそっとしてあげましょう。
■7日目以降
リラックスしているようであれば、ケージから出して様子をみます。好奇心の強い子は自分から探検してまわります。飼い主さんに駆け寄ってきたら、そっと撫でてあげましょう。
【5.ネザーランドドワーフの飼い方】
▼トイレを覚えさせよう
まずはトイレを覚えさせましょう。
ウサギはきれい好きで、においでトイレを覚えます。
トイレの覚えさせ方は、以下の方法で行います。
①おしっこを染みこませたティッシュをトイレの金網の下に置きます。
②まわりの匂いを嗅ぎ始めたり、しっぽを上げるとおしっこのサイン
③そっと抱っこしてトイレに連れて行きます。
④上手にできた時は優しく頭を撫でながらほめてあげましょう。
注意するべきポイントは、ウサギはにおいでトイレを覚えるので、粗相をした時はすぐにふき取り匂いの残らないようにしましょう。
また、トイレの場所を動かすと、混乱して色んな場所でしてしまう子もいるので、一度決めたらなるべく同じ場所におきましょう。
▼撫でる
ウサギは撫でられるのが大好き。
でもむやみに触ると、触られるのが嫌いになってしまいます。
焦らずゆっくりと以下の方法で慣れさせましょう。
①はじめは寄ってきた来た時だけなでる。
②びっくりさせないようにネザーから見える場所から撫でる
③額、頭、背中など気持ちいい場所を優しく撫でる
先ずは環境や飼い主さんが怖い存在ではないことを覚えさせましょう。
頭→背中の方向に毛並みに沿って撫でてあげましょう。特に頭は指で優しく撫でて、背中にかけて手のひら全体で撫でてあげましょう。
しっぽやお尻を触られるのは苦手です。
▼抱っこ
撫でられるのにも慣れて信頼関係ができたら抱っこの練習です。
①はじめはフルーツやおやつで誘って飼い主さんの膝の上で撫でる。
②撫でながら手のひらで視界をさえぎり落ち着かせる。
③優しく素早く持ち上げておなかのあたりで抱っこする。
抱っこに慣れると体のケアや健康チェックもスムーズにすることができます。
「抱っこ=撫でてもらえる」「抱っこ=おやつ」など、嬉しいこととセットで慣れさるのが近道です。
いつもと同じ手順で抱っこして慣れさせましょう。臆病なネザーは「いつもと同じ」が安心します。
【6.まとめ】
ネザーランドドワーフを家族に迎えるにあたって、購入方法から飼い方までを具体的に知ることができましたね。
本記事で抑えるべきポイントは以下の6つです。
〇赤ちゃんは、総合ペットショップ、ウサギ専門店、ブリーダーさんから購入できます。
〇お迎え前に、ケージ、水飲み、エサなど基本アイテムをそろえましょう。
〇お迎え一週間は、むやみにかまわず、環境と飼い主さんに馴らしましょう。
〇トイレは、おしっこのついたティシュをトイレに置いて練習するだけ。
〇ウサギは撫でられるのが大好き。でも少しずつ慣らしましょう。
〇抱っこは信頼関係ができてから段階的に練習しましょう
この記事を参考にしてネザーランドドワーフと癒し生活を送ってくださいね。